中古住宅の暗い和室をDIYで明るくする対策|砂壁塗装DIYの手順と失敗談

和室フロアDIYアイキャッチ画像

中古住宅を購入して、いざ住み始めてみると
「ここだけ、どうしても暗い…」「正直ちょっと不気味…」
そんな部屋はありませんか?

今回DIYしたのは、2階にある和室

北向きの窓、木が密生した杜、光の入らない小さな天窓、濃い緑色の砂壁…。

条件だけ聞くと、なかなかの“難易度高め”な部屋です。

砂壁塗装DIY前の暗い和室の画像

でも結論から言うと、
砂壁の塗り替えDIYだけで、部屋の印象は劇的に変わりました。

この記事では、

  • なぜこの和室が暗かったのか
  • 実際に使った塗料と道具
  • 失敗したポイントと反省点
  • これからDIYする人に伝えたいコツ

をリアルにまとめています。

目次

中古住宅の和室が「暗くて不気味」だった理由

北向き窓+森で自然光が入りにくい

この和室には北向きの窓が一つありますが、窓のすぐ外は森になっており、大きな樹木が何本も密生しています。

そのため、晴れた日中でも直射日光は入らず、室内に届くのは反射した弱い光のみ。

和室の窓からの画像

一般的に北向きの部屋は「安定した光が入る」と言われますが、外部環境が森の場合は話が別で、想像以上に暗さを感じます。

天窓は和室仕様で光量不足

天井には天窓が設けられていましたが、ガラスは障子用のすりガラス。

和室の天窓の画像

和室としての雰囲気は良いものの、光を拡散させるため明るさという点ではほぼ効果なし

「天窓がある=明るい部屋」と思いがちですが、サイズとガラスの種類によっては期待できないことを実感しました。

照明は1灯のみ、和風障子張りでさらに暗い

室内照明は天井に1か所のみで、しかも和風の障子張り照明。

光が柔らかく拡散される反面、壁や天井に反射する光量が少なく、
部屋全体が常に薄暗い状態でした。

和室障子張りの照明の画像

夜になると「落ち着く」よりも「見えにくい」と感じるレベルです。

濃い緑色の砂壁+汚れで心理的にも重い

砂壁の色は非常に濃い緑色。

採光が少ない部屋では、濃色の壁は光を吸収し、さらに暗さを強調します。

加えて、ヒビ割れや砂の剥がれ、汚れが残っており、清潔感がなく、どこか不気味な印象を与えていました。

和室砂壁の画像

砂壁は張り替えず「塗るDIY」を選んだ理由

①:予算と手間を考えて塗装を選択

砂壁を撤去して新しく塗り壁やクロスにするとなると、材料費だけでなく、下地処理や業者依頼の可能性も出てきます。

今回は「できるだけコストを抑えつつ、自分で改善したい」という考えから、塗装DIYを選びました。結果的に費用対効果は非常に高かったと感じています。

砂壁塗装DIY後の明るくなった和室の画像

②:使用した塗料はアサヒペン「和室カベ用水性ペンキ」

砂壁にそのまま塗れる専用塗料という点が最大の決め手でした。

色はシリーズの中で最も明るい「浅黄色」。

暗い部屋ほど、思っている以上に明るい色を選んだ方が正解です。

アサヒペン和室壁紙用浅黄色塗料の缶の画像

実際の砂壁DIY作業と工夫したポイント

①:天井が高すぎて脚立が届かない問題

この和室は2階建ての2階部分であるが、屋根裏がない構造のため天井が想像以上に高く一般的な脚立では壁の上部にまったく届きませんでした。

最終的に、脚立をはしご状に設置し、ローラー刷毛に長い延長棒を取り付けることで、ようやく塗装可能に。

事前に天井高を確認しておくことの重要性を痛感しました。

②:廻り縁にマスキングできず境目が雑に

壁と天井の境目にある廻り縁は、天井が高いため脚立をはしご状にした状態でも手が届かず、マスキングテープが巻けないためフリーハンドでの塗装になりました。

結果、境目はどうしてもラインが乱れ、よく見ると粗が目立ちます。

廻り縁等の塗装の画像

ここは「養生できるかどうか」で仕上がりが大きく変わるポイントです。

③:壁の割れや隙間を塗料で埋めた失敗

ヒビ割れや柱との隙間は、塗料の粘度が高いことを理由に、そのまま塗り込んでしまいました。

しかし乾燥後、塗料が縮んで凹みや穴が発生。

塗装後の壁の凹みの画像

充填剤で下処理 → 乾燥 → 塗装

この工程を省いたことを深く反省しています。


塗装の基本手順と使った道具

①:スイッチ・コンセントは外してマスキング

外せるものは外し、外せない部分はマスキングテープで保護。

スイッチ、コンセントのマスキング施工後の画像

この作業を丁寧に行うことで、仕上がりの「素人感」を大きく減らすことができます。

②:角は刷毛、広い面はローラー刷毛

ローラー刷毛は広範囲を一気に塗れるため、作業効率が非常に高いです。

一方、角や柱周りは刷毛でないと塗り残しが出やすいため、道具の使い分けは必須です。

③:砂壁は水で約5%薄めるのが正解

和室カベ用ペンキは粘度が高く、そのままでは塗りにくく押し付けて塗り込む必要があり、労力と体力が必要となります。

水で約5%薄めることで、軽い力でもローラーの回りが良くなり、塗りムラも軽減されました。

水性ペンキならではの大きなメリットです。


唐紙(襖・押し入れ)も壁と同色で塗装

①:柄は綺麗でもカビ跡や傷みが気になる

一見すると綺麗な唐紙でも、近くで見るとカビ跡や細かな傷みが目立ちます。

和室押し入れの襖塗装前の画像

壁と同色で塗ることで、空間に統一感が生まれました。

和室押し入れの襖、塗装後の画像

塗装中は塗膜がまだ柔らかく、表面が波打つように蛇行して見えましたが、乾燥するとスッと伸びて、きれいに平らな仕上がりになりました。

襖塗装中の画像

②:木部との境目はマスキング必須

木枠や引手(取っ手)との境目は、マスキングの丁寧さがそのまま完成度に直結します。

マスキングを施工した状態の画像
マスキングした取っ手の画像

ここを雑にすると、一気にDIY感が出てしまいます。

中古住宅の和室DIY「失敗談まとめ」

砂壁のヒビ割れ・隙間を塗料だけで埋めた失敗

砂壁のヒビ割れや柱との隙間を、下処理せず塗料で埋めようとしたのは大きな失敗でした。

失敗ポイント

  • 充填剤を使わず、そのまま塗装
  • 乾燥後に塗料が縮んで凹みが発生
  • 小さな穴が再び浮き出てきた

反省点

  • 塗装前の下地処理を軽視していた
  • 見た目より「工程」が重要だった

廻り縁にマスキングできず、境目が雑になった失敗

壁と天井の境目(廻り縁)は、想像以上に仕上がりを左右します。

失敗ポイント

  • マスキングテープが貼れない構造
  • フリーハンドで塗装してラインが歪む
  • 明るくなった分、粗が目立つ結果に

反省点

  • 境目は「遠目ではなく近くで見られる」
  • 無理な場所ほど慎重に仕上げるべきだった

天井が高い和室を甘く見ていた失敗

中古住宅特有の、屋根裏のない高天井を想定できていませんでした。

失敗ポイント

  • 普通の脚立では届かない
  • 無理な姿勢での作業
  • 作業効率と安全性が大きく低下

反省点

  • 作業前の採寸・段取り不足
  • 延長棒や足場の準備は必須だった

一気に完璧を目指しすぎた失敗

中古住宅DIYで一番やってはいけなかった考え方です。

失敗ポイント

  • 1日で終わらせようと無理をする
  • 疲労で集中力が落ちる
  • 小さなミスが増える

反省点

  • DIYは「後から直せる前提」でOK
  • 完璧より継続が大事だった

これらの失敗は、すべて「事前に知っていれば防げたこと」でした。
和室の砂壁DIYを成功させる最大のコツは、失敗事例を先に知ることです。

Q&A

砂壁に本当にペンキは塗れる?

砂壁専用の水性ペンキを使えば問題ありません。必ず対応塗料を選びましょう。

臭いはきつい?

水性ペンキなので、ほとんど気になりません。在宅DIYでも安心です。

初心者でもできる?

可能ですが、下処理とマスキングは丁寧に。ここで仕上がりが決まります。

一番やっておけば良かったことは?

ヒビ割れや隙間を、塗装前に充填剤で埋めることです。

まとめ

中古住宅の暗い和室でも、
砂壁を明るい色に塗り替えるだけで、印象は驚くほど変わります。

完璧ではなく、失敗も多かったDIYですが、
それでも「この部屋、前よりずっと好きになった」そう思える空間になりました。

これから和室DIYに挑戦する方は、

  • 下処理(充填剤)
  • マスキング
  • 塗料の粘度調整

この3点は、ぜひ意識してみてください。

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